交通事故になりやすい違反とは?違反を減らして事故を防止しよう

交通事故が減らないとお困りの運行管理者・安全運転管理者の方へ交通事故になりやすい交通違反をご紹介いたします。
事故になりやすい違反を削減し、事故を予防しましょう!

1.事故時に発生する違反

警察庁の資料によると令和元年の死亡事故の件数は2,780件ありました。
その死亡事故の第一当事者(原付以上運転者)の事故当時の違反を下記のグラフにまとめました。

安全運転義務違反が最も多く1,635件、その次が歩行者妨害207件、通行区分違反146件、速度超過が137件、交差点通行方法違反が124件と続きます。
安全運転義務違反の内容は下記のグラフのようになります。

安全運転義務違反とは適用範囲の広い違反です。
道路交通法第70条には「車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。」とあります。
そのため、事故が発生するとほとんどの事故で該当する違反となります。

2.事故になりやすい違反

事故時に発生している違反は事故を招く危険性が高くなります。
死亡事故の発生時には安全運転義務違反、歩行者妨害、通行区分違反、速度超過、交差点通行方法違反が多く発生しているため、この違反の発生が防げれば死亡事故の発生も防げるはずです。

① 安全運転義務違反を防ぐ

車両等の適切な操作や状況に応じながら他人に危害を加えないような運転が必要です。
運転がしやすい正しい姿勢で運転し、よそ見や考え事をしながらではなく運転に集中しましょう。常に危険を予測しながら運転すれば状況に適した運転が可能です。

② 歩行者妨害を防ぐ

実は「妨害」とつく違反は事故発生後に判断されます。そのため、事故が発生しないと歩行者妨害の違反とはなりませんが、道路や横断歩道などを横断している、または横断しようとしている歩行者が確認できたときは停止し、歩行者の横断を優先することで歩行者の無理な横断なども防ぎ、重大事故の予防に繋がります。

③ 通行区分違反を防ぐ

項目が多いため、箇条書きでまとめると
・歩道や路側帯が設置された道路では車道を通行する
・道路外の施設などに出入する際は歩道に進入する前に一時停止をし、歩行者の通行を妨げない
・中央線が引かれている道路では左側の道路を通行する
・安全地帯や道路標識などで車両が通行できない場所は通行しない
以上4点を違反した場合、通行区分違反に該当します。
中央線をはみ出して走行したり、通行できない場所を通行しないよう確認しましょう。

④ 速度超過を防ぐ

法定速度を上回ると最高速度違反に該当します。
国土交通省によると法定速度の低い生活道路での速度超過は重大事故を引き起こすリスクが4倍以上高くなります。生活道路は原則、法定速度30km/hです。
そのため、30km/hを越えて走行すると事故リスクが高くなります。
また、幹線道路や高速道路での大幅な速度超過も大きな事故を招く危険があります。
法定速度を守って運転しましょう。

⑤ 交差点通行方法違反を防ぐ

交差点を通行する際の通行方法に関する違反です。左折する場合はあらかじめ左に寄って左折、右折する場合はあらかじめ中央に寄って交差点の中心より内側で右折しなければなりません。右左折をする場合は徐行する必要があります。
また、右左折をしようと合図を出している車両の進路変更を妨げることも違反となります。
交差点で右左折をする場合はあらかじめ曲がる方向へよって徐行し、右左折をしようとしている車両を妨げないよう注意しましょう。

 

3.事故のもととなる交通違反を是正できるITツール、AI-Contactを

いつ、どのような違反が、どこで発生したのか管理できるクラウド型運転管理システム「AI-Contact」。
従業員の危険な違反を防ぐことで、事故を防ぎます。
交通事故の発生件数を30%削減するコミットプランやドライブレコーダーとの併用で事故映像から事故原因を分析する事故報告プランなど、それぞれの企業の事故様態に合わせて活用可能です。

事故のもととなる交通違反を削減し、交通事故を予防しましょう。

事故のもとを削減!
AI-Contactについて

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