新入社員が交通事故を起こしやすい3つの要素と教育方法

新年度が近づいてきましたが、新入社員に対する安全運転教育や事故対策の準備はお済みでしょうか?
運転経験が少ないと交通事故の発生率は増加する傾向にあります。それは、不慣れな運転で操作に精いっぱいになってしまったり、不安や緊張から道を間違えた程度のミスで頭が真っ白になってしまい、交通ルールや安全確認が疎かになるためでもあります。では、運転経験の少ない新入社員の交通事故を防ぐためにはどのように教育すればいいのでしょうか?

新入社員は運転に不慣れ

普通自動車の運転免許は18歳から取得できます。基本的に新入社員は運転免許を取得してから長くても数年程度。
また、首都圏など交通が発達している地域では、車で移動するよりも電車での移動の方が便利なこともあって、車を運転しない若者は多いのではないでしょうか?
日本製薬工業協会の環境報告書2015によると、製薬業界の新入社員の赴任後1年間の有責事故率は86.6%となっており、さらにその3分の2がペーパードライバーとのこと。年々交通事故は減少傾向にありますが、若者の車離れが進み、他の業界でも同じような傾向にある可能性が高いです。
新卒で入社する多くの新入社員の特徴としては、免許を取得してから日が浅いこと、車を運転する機会が少ない傾向にあることから運転に不慣れだと想像できます。

新入社員の不安と緊張

車の運転に不慣れだからと言って、仕事を投げ出すわけにはいきません。新入社員は上手く運転できるだろうか?時間までに目的地へ到着するだろうか?そんな不安を抱えてハンドルを握っている新入社員は多いはずです。多くの人は慣れたことには不安や緊張を感じることは少なく、不慣れなことに不安や緊張を感じると思います。
私は業務で車を運転する機会はありませんでしたが、免許を取って数年経ったころに友人とドライブに出かけて、運転する機会がありました。ペーパードライバーだった私は他の交通もある一般道が恐怖でしかなかったので、車の少ない駐車場で友人と運転を交代。恐る恐るハンドルを握ったことを今でも覚えています。ちゃんと運転できるだろうか?どこかにぶつけたり擦ったりしないだろうか?不安に思ってしまうと緊張してしまいます。その時のドキドキは新入社員時代の初めての名刺交換と似ていました。
新入社員は業務での運転中、ちゃんとできるか不安を抱え、手に汗とハンドルを握る余裕のない状態だと言えます。

新入社員は運転操作で精いっぱい

不安を抱え、緊張した状態でハンドルを握る新入社員ですが、どう考えても適度な緊張とは言えないように思えます。適度な緊張であれば、良い方向へ働くこともありますが、過度な緊張は1つのミスから崖から滑り落ちるかのように事態が悪化していきます。
例えば、初めてのプレゼン。商品説明はパンフレットから暗記、よくある質問もまとめ、説明する順番まできちんと整理して何度も頭の中でロールプレイングし、いざ本番!説明の途中でお客様から予想もしていなかった質問をされ、頭が真っ白に。質問にも答えられず、説明も上手くできずに終わってしまったなんて、新入社員時代を通過した皆さんも覚えがあるのではないでしょうか?
運転でも同様に、曲がる道を間違えてしまったなどの小さなミスで、不安や緊張が高まり、周りが見えなくなってしまいます。結果、道路標識や他の車両や通行人を見落としてしまい事故になることも。
小さなミスがなくとも、運転に不慣れだと安全確認や危険予測などが運転操作に気を取られて疎かになりがちです。運転に慣れるまでは同乗し、安全確認や危険予測を促すようにしても良いでしょう。

そんな新入社員への教育

不慣れな運転で安全確認や危険予測が疎かになりがちな新入社員に、事故にはならなくても安全確認や危険予測が疎かになった道はどこか、疎かにしがちな項目はなにかを伝えられるツールが必要となります。
日頃から、どのような場面が事故になりやすいのかを教育しながら、運転が不慣れでも安全確認や危険予測が重要であることを伝えていくことが大切です。
ドライブレコーダーを設置して、交通標識と自身の運転操作は一致しているか確認させたり、事前にどのルートを走行するのか把握できるなら、特に注意が必要なポイントを一緒に確認するなど、少し手間はかかりますが、運転に慣れることに重点を置いていくのも効果的です。
他にも運転診断レポートが付いてるテレマティクスサービスで運転傾向を自覚させることも有効です。

新入社員が入社する季節、新入社員を守るためにも交通事故を起こさないための教育を強化してみてはいかがでしょうか?

(2020年4月8日更新)

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