4月8日、7都府県を対象に緊急事態宣言が発令されました。同月16日には緊急事態宣言の対象を全国に広げるとニュースもありました。
現在、日本のみならず世界で猛威を振るう、新型コロナウイルスですが、緊急事態宣言の発令後、厚生労働省の要請により必要最低限の外出をするために車で移動する人が増えています。
新型コロナウイルス対策としての車移動のメリットとそのリスク、そしてリスクへの対応についてご紹介します。
目次
【メリット】車での移動はウイルスを遮断する移動手段
これは、あくまで使用する車にウイルスの存在がないことが前提ですが、公共交通機関を利用した移動よりは確実に感染リスクは低いでしょう。
感染してない人がこれからも感染しないためにも3密に当たる公共交通機関の利用は控えたいところ。しかし、社用で外出しなければならない時もあるはずです。
そういったとき、移動先まで他者と接触しない車を移動手段に選ぶ人は増加します。
また、ガリバーの中古車の無償貸出などもあり、自動車工場の休止延長による車の確保ができない人、または車が必要な医療従事者への移動手段として有効活用されることも予想できます。
【リスク①】重大交通事故の増加
緊急事態宣言が発令され、全国の交通事故件数が26%削減したと警察庁は発表しました。
その理由は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で外出自粛となり、交通量が減ったことにあります。
しかし、春の交通安全運動の結果、交通量が減り、交通事故件数は減少していますが交通事故死亡者数が増えている地域もあります。
車の交通量が減ったことでスピードを出しやすい環境であること、また歩行者の飛び出しなどが増えていることが重大な交通事故を招いている原因と警視庁も発表し、外出時の交通事故防止について呼びかけをしています。
また、フランスの内務省の交通当局は、外出自粛後の交通事故件数、交通事故死亡者数は減少しましたが、商用車のドライバーの死亡者数は減少しなかったと公表しています。こうしたドライバーの多くは必要不可欠な労働に従事する者とみなされ、依然として運転を続けています。
これはフランスだけで言えることではなく、日本でも同じように必要不可欠な労働に従事するドライバーは多く存在しており、スピード違反などによる交通違反が重大な交通事故を引き起こしている可能性が極めて高いと言えます。
【リスク②】医療崩壊の危機
・国内、国外の医療体制の現状
日本の新型コロナウイルスの病床数は増加傾向にありますが、感染者の増加数の方大きくなっています。
厚生労働省の新型コロナウイルス対策ダッシュボードでも、全国の対策病床数より対策病床使用率の方が上回っている状態です。
感染症専門医の少なさ、院内感染による医療従事者の減少もあり、コロナウイルス患者数の増加に伴い医療崩壊するのもそう遠い未来ではないと予想できます。
感染者が爆発的に急増しているイタリアでは、人工呼吸器が足りなくなり、誰を助けるかを決めなければならない状況です。日本でもこのまま感染者数が増加していけば同じ状況下に置かれる可能性は全くないとは言えません。
・交通事故を起こしても今までのように治療が受けられなくなる?
さらに、感染を防ぐために公共交通機関を利用せず、車で移動する人が増加し、交通量の少ない道路では危険運転が蔓延する。交通事故の発生リスクが上昇すれば交通事故数も増加が見込まれる。しかし、交通事故で負傷をしても、搬送先の病院が新型コロナウイルスの対応に追われていればどうなるでしょうか?
次第に、怪我をしたなどの一般病床数は減少し、交通事故負傷者の受け入れが可能な病院に搬送できるまでに時間がかかるようになります。そうなれば、救えた命も救えなくなる可能性もあるはずです。
【対応策】従業員の安心・安全を守るために
・車移動する場合のリスク対策とは
車での移動は他者との接触がなく移動できる手段ではありますが、そういった車の交通量の増加により、交通事故リスク、交通事故数は増加します。
さらに、医療崩壊の危機により、助ける命を選ぶ未來が来ない保証は全くありません。
テレワークや出社自粛、車通勤などで新型コロナウイルスの感染対策をしている企業がほとんどではありますが、車で移動する場合のリスクファクターまで考えている企業は少ないのではないでしょうか?
交通事故が発生した場合、どのように状況を会社に報告するのか。今まで通りとはいかないのではないでしょうか?
・自家用車に勤務中だけドライブレコーダーを設置する
・勤務中だけテレマティクスや車両管理のデバイスを搭載する
・万が一事故にあった場合の報告方法の確立
上記の対策は車移動で増加するリスクに対しての予防や発生した場合の情報の共有に大変有効です。
・安全運転管理システム「AI-Contact」のご紹介
外出自粛で車移動している従業員の安心・安全を守るために必要な車両の位置の管理、交通違反疑いの発生状況、万が一の交通事故発生時の事故報告ができるのが安全運転管理システム「AI-Contact」。
車で移動する場合の対策が実施できる機能が揃っています。
交通事故件数の30%の削減をコミットするコミットプランでは、交通事故を発生させないための予習と交通事故が発生した場合の復習を可能としています。
【クラウド運転管理サービス「AI-Contact」に関する情報はこちら】
新型コロナウイルスのパンデミックによる、リスクファクターは新型コロナウイルスのみではありません。
外出自粛で従業員を車移動にしている企業はウイルス感染以外にも従業員の安心・安全を守るための対策を検討し、実施しましょう。