プロ事故削減コンサルタントが「安全運転のコツ」を徹底解説!

こんにちは。交通事故削減コンサルタントの渡邊俊樹と申します。
私はこれまで数々の企業様の事故削減をサポートさせていただいてきました。
その中でも「これは特に効果があった!!」という安全運転のポイントについて本日は解説させていただきます。

これまで主に企業様中心に、たくさんの安全運転講習の講師をさせていただきました。

1.【結論】事故削減の特効薬は「交通ルールを守ること」

先に結論から申し上げると、交通事故を未然に防ぐ一番大事なことは「交通ルールを守ること」、これに尽きます。
まずはその理由からお話させていただきます。

1-1.数百件以上の事故映像を見て分かったこと。

当社はドライブレコーダーの映像から事故を解析し、裁判用の資料を作成する交通事故鑑定事業を営んでおります。
毎日のように届く事故映像を見ると、ある共通部分が分かってきます。
それは「この事故はこの交通違反がなければ確実に起こらなかっただろう」ということです。

当社は2009年の設立以来、10年以上に渡り交通事故の鑑定を行ってきました。

1-2.交通違反と交通事故の関係

主に警察が発表しているデータですが、交通違反と交通事故は密接な関係にあります。
ここでは抜粋して3つのデータをご紹介させていただきます。

【1】スピード違反をして事故を起こした場合の死亡率は約11.9倍

警視庁の発表によりますと、「規制速度を超過した交通事故の死亡事故率は、超過しない交通事故の死亡事故率の11.9倍となる」ことが分かっています。

警視庁HPより引用

 

【2】死亡事故を起こした方の74%以上が過去5年以内に交通違反歴がある

大阪府警が発表したデータでは、「交通死亡事故当事者の約7割に違反歴がある」とされています。

大阪府警HPより引用

【3】違反の取り締まりを強化すると事故が減る

警察庁の発表によりますと、「違反の取り締まりを強化すると、交通事故の発生率が低下する」とされています。

1-3.「法定速度」と「一時停止」をしっかり守る

警察庁の発表によりますと、違反取締り件数で最も強化しているのは、「最高速度違反」と「一時停止違反」になります。
この二つは違反していると特に事故発生リスクが高く、重大事故に発展する可能性が高くなります。
逆に言えば、この二つをしっかりと意識して運転することで、かなりの事故発生リスクを抑えられるということになります。
私の事故削減コンサルの経験からいっても、この二つを改善するだけで事故率は大きく低下します。
したがいまして、本記事では「最高速度違反」「一時停止違反」の改善について解説させていただきます。

表は警察庁発表資料の数値をもとに、当社作成

2.「法定速度」を守る

前述の通り、速度超過は事故発生/重大事故化のリスクが大きく上がります。
ここでは法定速度を守る上でのポイントについて解説します。

2-1.道路の「制限速度」

あなたがいつも走行している道路、正しい制限速度を把握していますか?
例えば高速道路であっても首都高などでは本線60km/h制限の箇所もあります。
制限速度は道路形状や交通量に沿って事故が起こらないように科学的に設計されている法令です。
走行している道路の標識や道路標示を常に意識するように心がけましょう。

※高速道路であっても、首都高などでは本線60kim/h制限の箇所もあります。

2-2.法定速度を守らないリスク

速度超過をしていると、危険を認識した後に止まりきれず、衝突してしまう危険性が高まります。
速度が出れば出るほど、「1.停止距離が伸びてしまう」「2.情報を認知できる視野が狭くなる」ことを再認識しましょう。

 

POINT
・速度超過をしていると、危険を発見した後に止まれず、衝突する危険性が高まります。
・速度が出れば出るほど、停止距離も伸びてしまうことを再認識しましょう。

 

POINT
・速度が出れば出るほど、情報を認知できる視野が狭くなっていきます。
・速度超過により、危険の発見が遅れる、出来なくなる可能性を再認識しましょう。

 

2-3.スピードメーターと実際の速度の誤差

スピードメーターは構造上、「実際の速度」より高めに表示することが一般的だと知られています。(主に車輪の回転数から速度を割り出すが、タイヤの大きさ・空気圧・摩耗などにより変動することを考慮しているため。)
「実際の速度は低いはずだから大丈夫だろう」と過信せず、スピードメーターは制限速度+10km/h以内に抑えて運転するように意識してみてください。

3.「一時停止」を守る

安全確認の時間を含めると、人間の視覚移動や動作上「3秒以上」かかると言われています。
また、完全停止とは「車輪が完全に止まっている」状態を表します。
停止線を越えていないか、停止時間は充分か、完全停止をできているかどうかを意識してみてください。

3-1.一時停止の標識の意味

一時停止標識・道路標示の意味を改めて確認しましょう。
一時停止標識や「止まれ」の道路標示があるということは、自分より優先して交差点を通行できる歩行者・車両等が周囲に存在するということです。標識や道路標示が確認できたら、周囲の通行に配慮し、自分が優先して通行できる交差点ではないことを自覚しましょう。

3-2.一時停止を守らないリスク

一時停止は信号のない交差点における出会い頭の事故リスクが高まります。
安全確認を行わずにゆっくり交差点に進入すると、優先道路を走行する車の発見が遅れ、出会い頭の事故につながります。
優先道路を走行する車は速度が速い傾向にあるため、事故の損害も大きくなりやすいのです。
また、一時停止規制の多くは生活道路に存在し、歩行者や自転車との事故リスクも高まります。
一時停止を行わないで事故が発生した場合、責任(過失)割合が高くなり、損害賠償の金額も増加します。

・車通りが少ないから一時停止しなくても大丈夫だろう
・人通りもないし一時停止しなくても歩行者や自転車も通らないだろう
このような「だろう運転」は事故の元です。

3-3.踏切でもしっかり停止しましょう

踏切直前で一時停止し、安全確認を行うことで線路内の立往生による電車との事故を防止する効果があります。
電車との事故はドライバーの身に大きな危険を伴い、また、電車の運行を停止させることによる損害も非常に大きいです。
一時停止と同じく、踏切の手前で3秒以上の完全停止を行い、安全確認をしてから通行するようにしましょう。

4.あなたの交通ルール遵守状況を知るためには

いかがでしたでしょうか?
今日からすぐにできる、安全運転のポイントは、ズバリ「交通ルールを守ること」です。
交通事故は誰にとっても不幸でしかない、絶対にあってはならないことです。
交通ルールを守って安全運転を心掛けてください。

自分がルールをきちんと守れているか確認したい、という方は当社の交通ルール遵守状況見える化ツール「AI-Contact(アイ・コンタクト)」もご検討ください。
スマホアプリを起動して運転するだけで、あなたがどれくらい交通ルールを守って運転できているかがすぐに分かります。

アプリをつけて運転するだけで自分がどれくらい交通ルールを守って運転できているかがすぐに分かります。

 

安全な運転ライフを!

ジェネクスト株式会社 事故削減コンサルタント
渡邊 俊樹(わたなべ としき)

 

 

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