新型コロナウイルス感染症拡大による外出自粛期間では、交通事故自体は減ったものの、スピード違反による死亡事故が増加しました。
スピード違反は死亡事故に直結する事故を引き起こす可能性が違反をしなかった場合に比べて高くなり、日頃軽視しがちな違反ではありますが注意すべきものです。
今回は、スピード違反の危険性や事例を踏まえ、違反をしないことで防げる事故について解説いたします。
目次
1.スピードの出し過ぎの危険性
・スピードを出すと、視野が狭くなり危険の発見が遅延
これは当然のことですが、スピードを出し過ぎていると流れる景色が早く、視野が狭くなってしまいます。
そうなると、近くで横断歩道を渡ろうとする歩行者や、交差点に進入しようとする車などの発見が遅れてしまい、回避が難しくなります。
・停止距離が長くなり、危険を発見しても止まり切れない可能性がある
スピードを出すと、危険に気づいてブレーキを踏み始めてから実際にきき始めるまでの距離(空想距離)、ブレーキがきき始めてから完全に停止するまでの距離(制動距離)が伸びていき、停止距離が長くなります。
結果、止まり切れず事故になる可能性が高くなるのです。(大阪府警察より)
2.スピード違反の有無による死亡事故リスクの違い
警視庁によると、死亡事故のうち4分の1がスピード違反のあった事故であり、スピード違反があった事故の死亡事故率は、違反がない場合に比べて11.9倍高くなるとされています。
また、生活道路では衝突速度が時速30キロを超えると致死率が約4倍増加すると、国土交通省が発表しています。
スピード違反は死亡事故の確率を高めてしまう危険な違反なのです。
3.スピード違反が原因となった事故の事例
ここ数年で発生したスピード違反が原因となった事故の事例を紹介します。
【事例1】2018年12月29日発生 津市国道23号の4人死亡事故
時速140キロほどの乗用車がタクシーに衝突。
タクシー運転手と乗客の男性3人、合計4人が死亡し、1人が大けがを負いました。
この道路の法定速度は時速60キロで80キロほどのスピード違反をしていました。
【事例2】2019年4月19日発生 東池袋自動車暴走事故
母子2人死亡、9人が負傷した暴走事故。
暴走車両は事故現場となる交差点より前から速度が上がり、交差点進入時には時速100キロ近くの速度となっていました。
このようにスピード違反によって引き起こされる事故は、死者や負傷者が出るような重大事故へつながっているのです。
パトカーが近くを走っている時だけ法定速度を守るのではなく、日頃から法定速度を守って運転をすれば、上記のような事故の加害者になることを防ぐことができます。
4.スピード違反を減らすことで重大事故を防ぐ「AI-Contact」
AI-Contactは重大事故の原因となるスピード違反の発生を可視化。
運用・教育によって企業にとっても大きな損害となる重大事故を予防します。
社用車のスピード違反を減らし、従業員が加害者とならないよう重大事故を予防しましょう。
重大事故に繋がるスピード違反を削減!
AI-Contactについて