【inswatch6月号掲載】当社粕谷智による「事業化のヒント」シリーズ(1)

当社道交法遵守促進アプリ「AI-Contact(アイ・コンタクト)」推進顧問である粕谷智による「事業化のヒント」シリーズ第1弾。
一般社団法人日本損害保険代理業協会アドバイザーも務める幅広い人脈と情報ネットワークを持つ保険業界のディレクターが、事業創成についてAI-Contactを題材にお伝えします。
※本記事は保険業界や保険代理店向けに特化したメディア「inswatch」2021年6月号に掲載されたものの転載です。

AI-Contact推進顧問 粕谷智

「事業化のヒント」~プロローグ~

損害保険会社生活を40年経験し、2019年に退職と同時に(株)粕谷企画を設立しました。
通常であれば65歳・70歳まで嘱託延長してサラリーマン生活を送ることもできたのですが、敢えて独立開業の道を選びました。

実は60歳になったときに一度は会社設立を考えていました。その際、私のメンター的な方から、「これからの2年間は大事な期間」と諭されました。今までの会社生活で給与とか福利厚生面だけでなく一人の人間として様々な恩恵を受けているはずで、そのお返しをしていく時間が大切だということでした。所属していた会社生活時代には良い事ばかりでなく辛い事や悲しい事などたくさんあった中で、自分を支えてきてくれた社内外の方々に何ができるのかを考えなさいという事でした。

この2年間を経過し、予定通り2019年の退職と同時に私と妻の出資者2名の小さな株式会社の本社を中央区勝どきに設置しました。
サラリーマンから新たな事業を展開することはとても勇気がいるものでしたが、それ以上に大変だったのは健康保険の任意継続手続きや経理・税務面での準備でした。
幸いにも長年お世話になっている税理士さんや社労士さんなどの知恵をいただき、極めて順調なスタートが切れたと思っていました。

さて、会社の中核事業は何になるのか?定款上は経営・営業コンサルタントをメインとして講師業や出版事業・音楽事業など様々列挙しましたが、会社生活40年で得られた経営相談的な経験はあるものの、一般的なコンサルタントを行うにはスキルも資格も不足しているので、スタート当時から今までは業務委託での顧問業務やセミナー講師、各種コンテンツ制作をしていくこととなりました。この段階ではまだまだ事業の柱ができたとは言えないと感じながら2年が過ぎようとしたときに、所属していた保険会社の元役員さんからの情報提供がありました。

その第一声は「あなたが知っている保険代理店さんが、このアプリサービスを契約先の法人に提供することで価値が上がるのでは?」という言葉でした。
2021年3月29日、紹介者の日本橋の事務所で面談・打合せとなりました。サービスの概要は事前に同社のHPからデータ提供メールを行いダウンロードし、資料には目を通していましたので、損保専業代理店さんとの大まかな親和性はイメージできていました。

そのアプリの名称は「AI-Contact」。なんでも最近はAIだから「エーアイコンタクト」なのか!と勝手に思っていたところ、ネーミングは「アイコンタクト」ですと修正されてしまいました。さてここからどんな展開が待ち受けていたのかは来月以降に執筆していきます。
よろしければ、保険会社の一社員が定年を機に事業を新たに始める「物語」を同時進行風に執筆しますのでご笑読ください。

本コラムの次回はコチラから▼
次回のコラムへ

 

本シリーズの最新コラムが読めるメールマガジンはコチラから▼
inswatch購読ページへ